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下顎前突の矯正治療で使用する上顎前方牽引装置について

こちらのサイトでは

1.下顎前突の定義と原因

2.YOU歯科で成長期の患者さんに多く使用する上顎前方牽引装置(MPA)について

3.下顎前突を治療するときに用いる矯正装置について

詳しく解説したサイトです。

 

1.下顎前突の定義と原因

 

下顎前突とは読んで字のごとく下あごが前に出た状態を指します。

 

歴史的な話をすればヨーロッパのハプスブルグ家が下顎前突の家計です(王家のあごと呼ばれていました)。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 マクシミリアンjpg

 

                                                                      Wikipedia(マクシミリアン1世)より引用

 

これは、私が矯正科に入局した時に当時の教授に見せられたスライドです。

 

最近は漫画の「クッキングパパ」が下顎前突ですね。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 クッキングパパ

           講談社 クッキングパパ 7巻より引用

 

私が属していた矯正学講座では前歯が連続して3本以上噛み合わせが逆の状態を下顎前突と定義していました。

 

一般に、出っ歯である上顎前突と異なり、下顎前突は噛み合わせが逆なのでわかりやすい不正咬合の1つと言えるでしょう。

 

治療の時期についても上顎前突と異なり比較的早めに治療を開始する必要があります。

 

その理由についてお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

↓ ↓ ↓

上顎前突と下顎前突では治療期間が異なる理由は?

下顎前突になる原因には骨(骨格)が原因のもの、そして歯が原因のものです(もしく両者の条件が複合して下顎前突になります)。

 

機能的なもの(鼻呼吸や舌などの影響)も原因とされいますが、それを入れてしまうと非常に複雑になりますので今回はあくまで形態についてお話しをしていきます。

 

1)骨(骨格)が原因になる場合

 

①上あごの骨の位置(後ろにある、または大きさが小さいなど)に問題がある時

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 下顎前突上顎骨に問題がある場合

このような時は、上あごの骨に対して成長を促進するような装置を使用します。

多くの場合はYOU歯科では後に詳しく解説する上顎前方牽引装置を使うことがほとんどです。

 

②下あごの骨の位置(前にある、もしくは大きさが大きいなど)に問題がある時

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 下顎前突上顎骨に問題がある場合

この場合は下あごの骨に対して成長抑制を行う装置を使用することが多いですが、YOU歯科ではある理由があって使用しません。

私が大学の医局にいた時は、この場合はチン キャップという装置を使用していました。

 

これらの骨に問題がある場合は、成長期に治療を行うことにより骨格の変化を促すことが矯正医の仕事になります。

 

また、上下のあごに歯が並ぶスペースが無い場合なども、成長期に治療を行ってスペースを確保するための治療を行うことがあります。

 

2)歯が原因になる場合

 

①上あごの前歯が後ろに傾斜している時

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 下顎前突上顎前歯に問題がある場合

 

上顎前突の場合特別なこと(重度、もしくはあごがずれるなどの機能的な問題がある場合)がなければ、歯だけ問題を対処することは少ないです。

 

しかし、下顎前突の場合は成長によって悪くなるので正常に噛み合わせを作ってあげて下あごの成長を抑制してあげる必要があります。

 

その為に矯正治療が必要になるのです。

 

また、軽度に上あごの前歯が後ろに傾斜している時でもあごに永久歯が綺麗に並ぶスペースが無い時でもスペースを作るために矯正治療を行わなければなりません。

 

②下あごの前歯が前に傾斜している時

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 下顎前突下顎の前歯に問題がある場合

この場合は下あごの前歯を内側に移動する矯正装置を使用します。

YOU歯科では床矯正装置を使用して下あごの前歯を内側に移動します。

 

2.YOU歯科で成長期の患者さんに多く使用する上顎前方牽引装置(MPA)について

 

成長期の下顎前突の治療に用いる矯正装置として、上顎前方牽引装置(MPA :じょうがくぜんぽうけんいんそうちMaxillary Protractive Appliance)があります。

YOU歯科においては、下あごの骨に問題がある場合においても上顎前方牽引装置(MPA :じょうがくぜんぽうけんいんそうちMaxillary Protractive Appliance)を使用します。

3のところで下顎前突を治療するときに用いる矯正装置について詳しく説明していますが下あごの骨に問題がある場合はチン キャップと言う下あごの骨に対するアプローチができる矯正装置があります。

 

これは私はある理由があって使用しません(理由については3で詳しく説明します)。

 

実際にYOU歯科で装着している写真をご覧ください。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 上顎前方牽引装置

 

この装置はおでこと下あごを支点(ささえ)にして、上あごを小さなゴムで引っ張る装置です。

 

ちょっとお口を開けてもらった写真がこちらです。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 上顎前方牽引装置をつけた写真

 

こちらの装置はお口の外にも矯正装置が出ている状態なので顎外矯正装置(がくがいきょうせいそうち)と呼ばれる装置です。

 

この顎外の部分をみてもらいます。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 MPA口腔外装置

 

おでこにあたる部分は上の実際に装着している写真では見えていませんが全体像はこのようになっています。

 

そして、実際につけるゴムはYOU歯科では、このようなゴムを使用しています(Ormco社製 Penguin)

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 ペンギンのエラスティック

 

最初は慣れるまで1つで、慣れてきたら2重にして使用して貰っています。

 

3.下顎前突を治療するときに用いる矯正装置について

 

下顎前突の治療で骨に問題がある場合に行う治療としては、2のところで詳しく述べた上顎前方牽引装置とチンキャップと言う装置です。

 

上顎前方牽引装置については

 

2.YOU歯科で成長期の患者さんに多く使用する上顎前方牽引装置(MPA)について

 

で詳しく説明しています。

 

今回は成長期の骨格を改善する為のその他の装置について詳しく説明します。

 

下顎前突の原因として、下あごの大きさや位置に問題がある場合にはチンキャップと言う装置を使用して下あごに対してアプローチしていきます。

 

こちらの装置はこのようなものです。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 チンキャップ写真

 

私も矯正科時代に自分で最初に製作した矯正装置はこのチンキャップと言う装置です。

 

下顎前突の場合に比較的多く使用される装置です。

 

しかし、私は開業してからこの装置を使用したことはありません。

 

その為写真は本から引用させていただいています。

 

このチンキャップを使用しない理由は、こちらの装置は顎の関節に力がかかるので将来的に顎の関節に問題が出る可能性があると危惧しているからです(問題があるとする論文と、問題がないと言う論文の2つの説がありますが)。

 

弱い力で、長く使用すれば大丈夫と考える先生もいらっしゃいますが、補綴(あごの位置や関節の問題について詳しい先生が主宰する)の勉強会でも成長期と言えあごの関節に力を加えるのは良くないと言う考え方を聞いているからです。

 

そのため私は下あごのほうに問題がある場合でも原則的に上顎前方牽引装置を使用します。

 

成長期の上顎前突の治療の際に使用されるFKOと言う装置がありあます(下あごを前に出す装置です)。

 

こちらも下あごの関節に予測がつかない力がかかるので使用しません。

 

YOU歯科 院長 日本矯正歯科学会 認定医 石井 教生(歯学博士)

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