こちらのブログで、何度か笑気ガスを用いた治療についてお話をさせていただきました。
笑気ガス麻酔を使用する際の注意点は、大人と子供によって変わってくる点もあります。
大人子供両方に共通する点は、反応が鈍くなり(それにより痛みが少なくなるのですが)手足がしびれてくるような感覚になる点です(子供でも笑気が効いてくるのはわかるようです)。
大人の方には解りやすいように「お酒に酔った感覚に近い」とお話します。
しかし、痛みが嫌いな人でかつお酒も嫌いな人でも使用して治療した事があります(多くの人は笑気を使った方が良かったと言っていますが)。
お酒が好きな人でも、笑気が嫌いという方もいらっしゃるので実際に吸ってもらわないと使用感が解らないので、吸ってもらって不快感があるかないか判断するしかありません。
1回目の時には大丈夫でも2回目の時にはダメと言う患者さんもいらっしゃいます(術者の印象では精神的なものがほぼ全てと感じていますが)。
歯科治療に恐怖を感じている人は稀に次の日も笑気が残っていると言われた事もあります(心配で血液検査をされた方もいます。もちろん数値に異常はありませんでしたが)。
その為、精神的に極度の不安を感じている方は逆に使用しない方が良いのかも知れません。
大人の方に、笑気を吸引してもらうと、先ほど述べたように反応が鈍くなったりしますから、吸引直後の車の運転や自転車の運転は治療を避けなければいけません。
YOU歯科においては遠くから車でいらっしゃる患者さんもいらっしゃるので、車や自転車の運転はしないで下さいという話を笑気をはじめて使用する方には説明しています。
酸素のみにして、30分程度経過すれば問題ないとする先生もいらっしゃいますが、安全が優先ですので・・・・・
子供の場合は、笑気を吸引すると眠くなるので、治療終了後寝てしまうことがあります。
しかし、体から笑気が抜ければ通常と全く変わらない状態になります。
それが、利点であり欠点でもあります(安全性という意味では利点。すぐに覚めてしまうので鎮痛効果が少ないと言われる先生もいらっしゃいます。私自身はそうは思いませんが)。
眠気を誘発しない方法は、大人と子供両方で共通しますが笑気の吸入時間を極力少なくすることです。
また、子供の場合はそのような弊害があることを説明しご理解いただく場合が多いです。
ただし、笑気を利用するメリットも非常に大きいので、その辺を注意して使用していただくと非常に治療がスムーズに行われます。
YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生
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