江別・大麻の歯医者 YOU歯科 歯周病の治療を行うと歯ぐきが痩せる?

 

歯周病の治療を行う時には、患者さんには必ず説明することがあります。

 

それは、進行した歯周病の場合には、「治療が終了したあとに歯ぐきが引きしまり、歯と歯の間に隙間ができます。歯ブラシを更に十分に行い良い状態を維持するように頑張って下さい」と説明します。

 

このように、患者さんに説明しても一部の患者さんでは「歯ぐきが痩せて、食べ物がはさまる」と言われることがあります。

最初に写真をみて貰いましょう。

 

治療前の進行した歯周病の患者さんのお口の中の写真です(写真1)。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 歯周病 治療前

 

(写真1)新版 家族のための 歯と口の健康百科 医歯薬出版株式会社 P.9より筆者改変して引用

 

写真の矢印で示すような箇所は歯周病によって歯ぐきが腫れているのです。

 

そして次に同じ患者さんのお口の中の写真ですが歯周病治療を行った後の写真を見てもらいます(写真2)。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 歯周病 治療後

 

(写真2)新版 家族のための 歯と口の健康百科 医歯薬出版株式会社 P.9より筆者改変して引用

 

日本語的に言えば歯ぐきの量は少なくなっています。

 

これを他の場所の病気に置き換えて説明しますね。

 

どこかに、ばい菌が入って腫れるとします。

 

腫れた状態を大きくなったと喜ぶ人はいないでしょう(筋肉がついた!と勘違いする人もいないですよね?)

 

治療によって本来の大きさに戻ると喜ぶと思います。

 

確かに写真2では矢印の箇所には隙間ができていますね。

 

しかし、これは歯ぐきの腫れが治り、歯を支える歯槽骨と呼ばれる骨の位置まで治療によって歯ぐきの位置が正しくなったのです。

 

患者さんサイドからみると歯ぐきが痩せたように感じることなのですが、我々歯科医療サイドからみると治療が成功して良くなった結果なのです。

 

これについて詳しく説明をしていきます。

 

ここで質問があります。歯肉炎と歯周病の違いをご存知でしょうか?

 

正確に答えることができる方は少ないと思います。

 

もともと、歯肉炎は歯茎にだけ限局した炎症の状態で、歯を支えている骨である歯槽骨の吸収は伴いません。

 

それでは実際に歯肉炎の治療を行った患者さんのお口の中の写真を見て貰いましょう。

 

治療前の写真はこちらです(写真3)。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 歯肉炎 治療後

 

(写真3)新版 家族のための 歯と口の健康百科 医歯薬出版株式会社 P.9より筆者改変して引用

 

治療後の写真はこちらです(写真4)。

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 歯肉炎 治療後

 

(写真4)新版 家族のための 歯と口の健康百科 医歯薬出版株式会社 P.9より筆者改変して引用

 

実際に上の写真1(歯周病の治療前)と写真2(歯周病の治療後)との差は歴然としていますね。

 

写真3と写真4では歯ぐきの位置には変化が見られません。

 

歯周病の場合は、歯を支えている骨の歯槽骨が吸収してしまいます。

 

重度になればなるほど、歯槽骨の吸収は大きくなってしまいます。

 

歯を支えている歯槽骨が吸収されてしまうと、現代医学では再生させることが困難になってしまいます。

 

一部特殊な吸収状態であれば(部分的に深く歯槽骨が吸収した場合)一部で再生可能になってきましたが、全体的(水平性骨吸収といいます)に吸収した場合は現代医学では治すことはできません。

 

そのため多くの歯周病の治療は歯周病による炎症を取り除く治療がメインの治療になります(慢性疾患なのでそれでも非常に困難を伴いますが)。

 

歯周病は、特殊な歯周病除き慢性疾患なので1年で極端に悪くなって進行する事はありません。

 

数年もしくは何十年単位で歯周病が進行します。

 

生活習慣病と同じで慢性疾患なのです。

 

一般に歯周病になる方は歯ブラシの状態が悪い方に多いです。

 

非常に長い期間歯ブラシの状態が悪い方を、良い歯ブラシの状態に導くのは大変なことです。

 

我々歯科医療サイドが現在行えるありとあらゆる歯周病の処置を行っても、歯ブラシが十分できていない状態だと治療は全く成功しません。

 

この写真のような治療結果を得るためには歯ブラシを継続して行う動機付けが行われています。

 

特に重度の場合は飯を支えている歯槽骨の吸収が大きいですから治療も非常に困難になります

 

歯周病の治療は、一般的に席を取ったり重度の場合は手術を行う場合もあります。

 

そのような処置を行って炎症をコントロールするわけです。

 

すなわち歯ぐきが痩せたのではなく歯ぐきが腫れて問題がある状態から、正常な状態に治療して改善されたと考えてください。

 

最初の状態であれば、歯茎から出血を起こしどんどん進行する状態になります。

 

歯ぐきが正常な状態になって、食べ物もはさまりやすくなりますし、健康な状態よりも上手に歯ブラシを行うことが困難になります。

 

しかし、歯周病が進行しないようにするためにはこの歯ぐきが痩せたと感じる状態(我々的には治癒した形態ですが)を上手く維持することが重要です。

 

YOU歯科 院長 歯学博士 石井 教生

 

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