江別・大麻の歯医者 YOU歯科 保険が適応になる保隙装置

 

保隙装置という小児歯科で使用する永久歯の隙間を保つ装置があります。

以前は健康保険が適応になりませんでしたが、現在では健康保険が適応になる保隙装置もあります。

しかし、全ての場合で保険が適応になる訳ではありません。

どのような場合では健康保険が適応になるのでしょうか?

保隙装置が健康保険適応になる一般的な場合

 

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 クラウンループの装着

 

これは主にバンドループという装置とクラウンループという装置の2つが保険適応になります。

この2つの装置の共通点は乳歯が1本無くなった場合に適応される保隙装置で多くの歯が無い場合にはこれらの2つの装置は適応にはならない点です。

費用は健康保険が適応になるので、バンドループ・クラウンループ両者とも800点なので多くの場合はこの3割負担になります。

3割負担の場合窓口で払う金額は2500~2600円前後(再診料を含む金額)になります。

この様に若干幅があるのは、歯科医院によって診療料に差があるからです。

AEDなどの器具を備え、医科との連携をとっている歯科医院では通常の歯科医院よりも再診料が高くなりますし(外来環境加算と言います)、病院にある歯科医院では上記の金額よりももっと高くなります。

また、自治体によっては小学生ならば一割負担のこともあるので、その場合は800円前後になります。

住んでいる地域によっても異なるので実際には確認が必要です。

この他にも健康保険が適応になる保隙装置がありますが、色々と制約が多く実際に保険が適応されるのは一般開業医では厳しい場合もあります(次で詳しく説明します)。

保隙装置が健康保険適応になる特殊な場合

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 小児義歯

 

 

小児で使用する入れ歯の事を乳歯義歯もしくは小児義歯と呼び、これについては健康保険が適応になる場合があります。

「子供でも入れ歯になるの?」と考えるでしょうが、小児にブリッジは使用できないのです。

成長期にある子供にブリッジのような固定式の装置を用いてしまうと、あごの成長を抑制してしまう可能性があるために使用することができないのです。

そのため、取り外しができてお口の外で調節が可能な可撤式保隙装置の一つである乳歯義歯を使用することになるのです。

乳歯義歯に保険が適応される条件は、ぶつけり転んだりする外傷によって歯が無くなった場合の他には生まれつき歯に問題があるお子さんに限られます。

この生まれつき歯に問題があるお子さんとは、生まれつき歯が無い先天性無歯症、パピヨンヨン・ルフェーベル症候群などほとんどの場合一般の人があまり聞いたことが無い病気の場合だけです。

私自身が、開業医でこのような病気に対して乳歯義歯を製作しているという発表を聞いたことがあるのは健康保険が適応になる前に1例だけで(他にもあるでしょうが)、ほとんど聞いたことが無いのが現状でしょう。

私も自院にこのような患者さんが来院した場合は大学病院を紹介して対応してもらうと思います。

何故、一般開業医では対応が難しいかというと乳歯義歯を行う場合には地方の厚生局長あてに、歯の模型やX線(もしくはこれらの複製)を提出して保険が適応になるかどうか判断を求めなければならないからです。

ここまで、行って保険の適応が不許可になる事もあるためにハードルが高いというのが現状なのです。

そのため、一般的な開業医では対応が難しい場合が多いのではないでしょうか?

外傷の場合は小児歯科専門医でも対応できるとおもいますが、乳歯義歯が必要なお子さんで歯に問題がある以外に全身的な疾患をかかえていることもあります。

先ほど説明したパピヨンヨン・ルフェーベル症候群では、永久歯が生えても歯周病にかかってしまって早期に脱落することになってしまうので、小児歯科領域のみならず歯周病専門医との連携も必要になってしまいます。

このような理由からも、大学病院で対応して貰う方が良い場合が多い理由になります。

乳歯義歯は小児歯科専門医でも対応して出来ない場合もあるので、問い合わせが必要です。

もし乳歯義歯が必要になった場合は外傷意外では特殊な治療になる可能性が高いと考えた方が良いでしょう。

自費の保隙装置であるリンガルアーチについて

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 自費の保隙装置 リンガルアーチ

 

 

多数の乳歯が欠損した場合には健康保険が適応になるバンドループやクラウンループでは対応することが出来ません。

自費の保隙装置であるリンガルアーチの費用は30000~50000円位が一般的な金額です。

その他に調節料もしくは観察料として2000~5000円程度(3ヶ月に一度位)を支払う形になります。

左右両方1本づつならばこれらのバンドループやクラウンループで対応することができますが、乳歯の欠損が多くなるとリンガルアーチや次で説明する床型保隙装置を使用するしかありません。

リンガルアーチは固定式保隙装置と呼ばれるもので、歯科医院では取り外して調節することやクリーニングを行う事が可能です。

リンガルアーチの良い点は、患者さんサイドで取り外しが出来ないので、しっかりとした保隙が可能である事です。

リンガルアーチの良くない点は、床型保隙装置と比べて歯磨きがしにくい事と患者さんサイドで取り外しが出来ないので自然の状態では無くなる事こと(専門用語で生理的状態といいます)です。

床型保隙装置が優れているのは、取り外しが出来るので取り外せば自然な元の状態に戻るという点です。

自費の保隙装置である床型保隙装置について

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 自費の保隙装置 床型保隙装置

 

多数歯にわたる保隙が必要な場合はリンガルアーチもしくはこの床型保隙装置を使用します。

こちらの装置もリンガルアーチと同様に保険が効かない保隙装置です。

金額的にはリンガルアーチとほぼ同様に20000~50000円程度が一般的です。

先ほど詳しく説明した、乳歯義歯との違いは人工の歯があるか無いかの違いですが、こちらの床型保隙装置は乳歯義歯とことなり多くの小児歯科で対応が可能です。

一般に乳歯は永久歯に比べて、大きさも小さく歯の形も凹凸が少ないので床型保隙装置に使用する、歯に固定するバネ(クラスプといいます)も特殊なバネを使用しなればいかないこともあります。

また、取り外しができるということは面倒だから使わないということも生じます(この面倒というのはお口の中に入れた場合の違和感とも結びついているからです)。

そうなるとしっかりとした保隙効果が得られないのでそれが大きな欠点になるばあいがあります。

乳歯は抜けたりするので床型保隙装置も一度入れたら終わりではなく調整が必要になります。

この床型保隙装置も他の保隙装置と同じように、通常は2~3ヶ月に一度程度調整が必要です。

この時も調整料もしくは観察料が必要になります。

通常はこちらの料金も2000~5000円程度になります。

全ての保隙装置では製作するときに型取りが必要

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 バンドが装着された模型

 

保隙装置は行ったその日に入る訳ではないのです。

これには保隙装置の制作手順が関係します。

保隙装置は自分で作る歯科医師もいますし(私自身がそうです)、外に外注する場合もあります。

両者とも保隙装置を作る場合の多くはお口の中を型取りして制作します。

そして、模型を制作して模型上で保隙装置をつくります。

この時先ほども述べたように歯の大きさに合わせてバンドをお口の中に合わせなければいけません。

自費治療で保隙装置を入れた場合に発生する観察料もしくは調節料について

保隙装置は一度つけたらそれで終わりでは無く、定期的にチェックを行わなければなりません。

健康保険で入れたクラウンループやバンドループに関しては保険診療で問題ありませんので、それほど大きな金額にはなりません。

健康保険の一部負担金も自治体や歯科医院によって異なるので注意が必要ですが(1~3割負担の差があるため)、通常の3割負担であれば1000円前後でしょう。

健康保険で入れた保隙装置でも、定期的な管理が必要になります。

自費治療で保隙装置を入れた場合は、その後の治療も自費になります。

この時に発生するのが、調節料もしくは観察料と呼ばれるもので、先ほども軽く説明していますが多くの歯科医院で1回2000〜5000円程度必要になります。

何故このように管理が必要かと言うと、保隙装置を入れるお子さんは成長期にある為にあごの大きさも変わってきます。

また、食べ物や歯ブラシで保隙装置が変形してしまう可能性もあります。

そして、永久歯がはえてくる時期になると保隙装置を外さなければなりません。

保隙装置に永久歯があたると、永久歯がはえてくるのを邪魔してしまうからです。

これらのことから、自費治療のみならず保険治療でも管理が必要になるからです。

自費の保隙装置で装置が壊れた場合の料金について

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 保隙装置が壊れてしまった場合

 

保隙装置は食べ物や歯ブラシによって変形してしまうこともありますし、構造上弱い部分もあります。

この時、多くの歯科医院では修理料を請求される場合があります(稀に無料のこともあります)。

このあたりについては、実際に装着する歯科医院で詳しく聞いた方が良いでしょう。

多くの場合は5000~7000円程度が多いですが、故意による保隙装置の破損はもっと高額になるので注意が必要です。

特に取り外しが出来る、可撤式保隙装置である床型保隙装置の場合には紛失の可能性があります(私も何度か経験があります)。

この場合は、最初と同じだけの金額がかかる場合もあるので注意が必要です。

特定の保隙装置製作の為に必要なバンドフォームについて

自費治療は、歯科医院の裁量が大きく認められているために、保隙装置の多くのものに対応することが可能です。

ただし、先ほど説明したリンガルアーチなどのバンドを使用する保劇装置はバンドフォームという一般開業医があまり行うことが無い処置を行う必要があるので、対応してくれない場合もあります。

バンドフォームと言うのはまず歯にバンドを合わせてそして型取りを行う方法です。

このあたりは実際に歯科医院に行って聞いてみるしかないでしょう。

リンガルアーチの他にはバンドループを作る時にもバンドフォームを行います。

これは保隙装置は歯に保持を求めるのでバンドというものを歯にくっつけなければいけない装置であるからです。

このバンドを合わせて装置を作るための前処置をバンドフォームといいます。

最初にバンドを歯に合わせて、型取りを行うためです。

そして、石膏模型にしてから装置の作成を行うのです。

金属をくっつける作業(ろう着)を行う必要があるので、直接お口の中で作業することが出来ないからです。

実はやれば簡単なのですが矯正歯科や小児歯科の訓練を受けたことが無い歯科医師では出来ない歯科医師もいます。

小児歯科領域というよりも矯正歯科領域(専門性が高い)に近い分野であるためです。

その為、普通のクラウンループは対応できる歯科医院が多いと思いますが、バンドループやリンガルアーチなどのバンドフォームを必要とする装置の場合は対応出来ない歯科医院も多いと思われます。

そもそも、バンドが無い歯科医院の方が多いのではないでしょうか?

バンドが無いとバンドループやリンガルアーチのような装置を製作することができませんので、このあたりでも歯科医院によって異なります。

できるかどうか歯科医院で相談するしかありません。

バンドフォームを行う時に必要なテクニックのセパレーションについて

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 セパレーション

 

歯と歯の間がきつい場合はバンドを合わせる歯に対して歯と歯の間を開く処置をしなければいけません。

これを歯間分離もしくはセパレーション(separation)と呼びます。

乳歯ではほとんどの場合にセパレーションを行わなくても良いことが多いですが、永久歯の場合は必要に応じてセパレーションを行わなければいけない事が多いです。

バンドフォームを行う場合にはこれらの処置を含めた手順が出来なければいけません。

セパレーションでは図のようにゴムのような素材であるエラスティックとデンタルフロスを使用する方法と金属のワイヤーを使用する2つの方法があります。

これもバンドフォームと同様にこのセパレーションの道具がない歯科医院が多いと思います。

このセパレーションもバンドフォームのハードルを高くしている要因の一つでしょう。

まとめ

健康保険で保隙装置を入れた場合には、それほど大きな金額でなく、保隙装置を入れることができます。

通常800点(初診料や再診料を除く)なので、それほど大きな金額ではないでしょう。

問題は自費治療で保隙装置を入れる場合です。

自費の保隙装置の多くは20000~50000円程度で、調節料は2000~5000円程度(2~3ヶ月に一度くらい)のことが多いです。

実際に保険適応になるかどうかは、歯科医師の判断が必要なので歯科医院で診断してもらう必要があります。