江別・大麻の歯医者 YOU歯科 フッ素によって骨肉腫が増える?ダウン症も!?その他副作用や弊害は?

 

虫歯予防に使用されるフッ素が悪者扱いされています。

最近は、フッ素が発がん性があるや骨肉腫、ダウン症が生じるなどの恐ろしい情報がネット上で見つけることができます。

しかし、現在ではこれは否定されています。

またフッ素を使いたくないなら無理に使用することはありません。

虫歯になる可能性があがりますが、死ぬわけではないからです。

虫歯にフッ素を応用することで明らかな虫歯抑制効果がありますが(文献的にも)、虫歯が無い人では確かに過剰的な予防になる可能性があるからです。

私自身はフッ素推進派ではありませんが初期の虫歯に対してはフッ素を使用して虫歯の進行抑制を行います(これに関しては明らかな利益があると考えているからです)。

フッ素は正しくは「フッ化化合物」と言うのが正しい名前ですが、一般的ではないのでここではフッ素として統一します。

虫歯予防に有効とされるフッ素の使用方法について

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 虫歯予防に有効とされるフッ素の使用方法について

フッ素の種類については色々な種類がありますが、話が複雑になるので今回はフッ素の使用方法についてのみ説明します。

①歯科医院で高濃度フッ素を使用する方法

これは歯科医院でしか使用できない高濃度のフッ素を虫歯になりそうな部位に特異的使用する方法です。

これが現在、フッ素を使用した最も効果が高い使用方法になります。

フッ素塗布とフッ素を使用したプロによる機械的な清掃(PMTC)の他にはトレーを用いた方法(3DS法)やイオン導入など特殊な方法もあります。

しかし一般的な方法ではフッ素塗布(塗ること)です。

フッ素推進派ではない私でもこの方法は行った方が良いと考えています。

②通常の歯磨き粉を使用してフッ素を歯に供給する方法

通常の市販の歯磨き粉には、多くの製品でフッ素が含まれています。

逆にフッ素入りではない歯磨き粉の方が少ないでしょう。

フッ素が入っていない歯磨き粉はフッ素使用に反対している人達が使用することが多いです(もしくはオーガニック製品を使用したい人)。

フッ素が入っていない歯磨き粉は現在一般に販売されている歯磨き粉に比べてかなり高額になる傾向にあります。

③フッ素が入った液体で洗口する方法

高濃度フッ素を使用してうがいを行い、歯磨き粉の他にも歯にフッ素を歯に供給する方法になります。

昔は歯科医院だけでしか、フッ素洗口に使用できる液体が手に入りませんでしたが、現在は第1種医薬品として薬剤師が存在する薬局で購入することが可能です。

気軽に出来る方法になりました。

日本弁護士連合会では、このフッ素洗口も誤嚥(あやまって飲んでしまうこと)の可能性があるため、フッ素の毒性を考え集団で行う事に反対しています。

私自身としては、虫歯がないのであればあえてフッ素洗口はしなくても良いと考えていますが、虫歯を作りたくないと考えている人に対しては行った方が良いと推奨しています。

④水道水に対するフッ素を添加する方法

これは、日本では行われていません。

過去に試験的に行われたこと(京都市山科地区1952-65年、三重県朝日町1967‐71年)や、水質の関係で意図せずフッ素濃度が高くなってしまったことがあります(兵庫県 宝塚市)。

世界的にみて、フッ素を添加している国、添加していない国、過去に添加したけれども現在は添加していない国に分けられます。

現在フッ素の議論で最も大きな問題になっているのがこの方法です。

WHOは水道水にフッ素を添加することを推進していますが、日本では反対の意見も多く実施されていませんし、私自身もここまで虫歯が減ってきている状況を考えると水道水にフッ素を添加する必要はないと考えています。

これから説明する内容は、この水道水に対するフッ素を添加する方法についてです。

①~③には当てはまりません。

現在人で研究されているのはフッ素の水道水添加のみになります。

フッ素でダウン症が増える?

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 ダウン症

 

参考:Wikipedia

多くのサイトでフッ素を水道水に添加するとダウン症が生じると解説していますが、現時点では明らかに否定されています。

サイトによってはフッ素はダウン症が起こると書いてあるサイトもあります(フッ素を塗るだけで!?)。

フッ素とダウン症の関係については、幾つか文献が出されていますが、これは全てフッ素を水道水に添加したものを調査した論文で日本では当てはまりません。

日本の歯科医院では、初期虫歯の部分には局所的にフッ素を応用する虫歯予防法が一般的ですから、フッ素を使用してダウン症になると言うのは全く見当違いであると言わざるを得ません。

フッ素が添加された水道水を飲むことによってダウン症が増えると言う論文を最初に発表したのはRapaportです。

参考文献:Rapaport INew Research on mongolism related to the disease producing role of fluorine.Bulletin Acad Nat Med(Paris)143:367-370, 1959.

Rapaport IOligophrenie Mongolienne et caries dentaires. Revue de Stomatologie,Paris. 46(4-5): 207-218, 1963

これらの論文ではダウン症の人に虫歯が少ない(歯のフッ素症になっているため)という事に着眼して、水道水のフッ素濃度とダウン症が関係していると報告しています(ただし、この論文では母親の年齢が考慮されていないという批判が出ています)。

現在では、数多くの論文及びいくつかの論文を色々と分析した論文(システマティックレビュー)ではフッ素とダウン症の関係が明らかに否定されています。

まともに考えて、多くの国で水道水にフッ素の添加がなされています。

この現状を考えて、ダウン症を含めた先天異常が増えることに関して国自体が推進するわけがありません。

通常はそこまで神経質になる必要はないです。

どうしてもフッ素を使用するのが嫌でしたら、歯科医院で使用されそうになると断るようにしたら良いでしょう。

私自身が言われたことは、ありませんがもし私が言われた場合は「個人の自由なので塗りませんよ。ただし、歯磨きを非常に頑張って下さいね」という説明をします。

虫歯になり易くなってしまうけど、フッ素を使用しないとそのままでは進行してしまう可能性が高いと言う説明を付け加えてますが(虫歯になるには虫歯になる理由があるので)。

フッ素を使うと骨肉腫は増加するのか?

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 骨肉腫

参考:Wikipedia

フッ素で骨肉腫が生じるという報告がラットを使用した研究でおこなわれました。

これらの幾つかの論文によって「フッ素で骨肉腫が出来る」という研究の影響から、フッ素を塗ることに関しても「フッ素を使えば骨肉腫になる!」と言う誤解が生じてしまったのでしょう。

常識的に考えれば分るでしょうが、フッ素を塗ったり、フッ素入りの歯磨き粉で骨肉腫になる可能性は著しく低いですから・・・・

フッ素で骨肉腫は増加しないという反論について

アメリカにあるアメリカ疾病管理予防センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)というアメリカで最も大きな疾病の予防に関する研究機関は水道水にフッ素を添加しても骨肉腫にはならないという見解を出しています(これは2018年12月現在の見解ですが)。

参考サイト:CDC website, “CDC Statement on Water Fluoridation and Osteosarcoma”, page accessed 18 March, 2006.

これは、かいつまんで言うと骨肉腫自体が非常に稀な疾患であり(ここではアメリカの統計なのでアメリカ全土で毎年400人の小児と10代の罹患者しかいない為)、大規模な調査を行うには数が少なすぎるという前提条件を示しています。

水道水にフッ素を入れる事が骨肉腫に関係するか調査するにはまず、この前提条件が関係してくることを頭に入れなければなりません。

その為、大規模な調査ではない調査(今まで行われた小さな調査)で骨肉腫が増えたとしてもそれは、本来判定が難しいと結論づけしています。

しかし、そうは言っても研究結果を示さなければなりませんから、幾つかの研究結果に対して解説をしています。

最初に2006年にアメリカのハーバード大学公衆衛生学講座が行った研究について解説しています。

この研究では水道水のフッ素が高いほど、男児では骨肉腫のリスクが上がり、女児では上がらないことを発表しています。

しかし、2011年に第二段の研究を行いましたが、差が見られなかったとしています。

2011年以降のイギリス、アイルランド、アメリカで大規模な調査が行われましたが水道水のフッ素濃度によって骨肉腫のリスクが上がる結果は見出されていないと結論づけています。

今後優れた統計手法や今よりも進んだ調査方法が出てきた場合はこの結論が崩れるかもしれません。

しかし、現時点では水道水にフッ素を添加することによって骨肉腫のリスクがあがるという事はあり得ないと大規模調査は示しています(CDCは小さな信頼度が低い研究では幾つか出てはいますが、これらを含めて信頼度が低いと結論づけています)。

フッ素を使うと癌が増加する?

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 癌

 

参考:Wikipedia

骨肉腫に関しては先ほど解説しましたが、骨肉腫以外の悪性腫瘍(医学的には肉腫と癌腫は異なりますが話がややこしくなるのでここでは詳しく分類しません)を一般的な癌として説明します。

小さな動物実験では、フッ素与えることによって癌が発生したとの報告が確かにあることがあります。

また、琉球大学が報告した子宮頸癌の死亡率とフッ素濃度の相関(関係)が見られたと言う報告もあります。

参考文献:Eiichi Tohyama:Relationship between fluoride concentration in drinking water and mortality rate from uterine cancer in Okinawa prefecture, Japan.J Epidemiol 1997 Sep;7(3):184.

ただし、多くの大規模調査においてはフッ素と癌の発率に関しては関係性が見いだされていません。

ここでも骨肉腫に関して説明したサイト(CDC Statement on Water Fluoridation and Osteosarcoma”, page accessed 18 March, 2006. )を元に説明をして行きます。

他の大規模レビューでも似た結果です。興味があれば調べてみましょう。

日本の厚生労働省もこの考えを支持しています。

web上で理論展開している、医療ライターなどの結論ではなく統計処理などに対しても非常に精通した医師達が出した結論です(医師でもフッ素の水道水添加に反対する人もいますが・・・)。

大規模調査を行う時の統計処理は難しいので、ラットで癌の可能性が増えたなどの研究とは調査する数が全く違います(数十万匹のラットを使用すれば別ですが)。

使用するコンピューターも、未だに限られると思います(母体数が何十万~数百万となる場合は普通のパソコンにソフトをインストールするだけでは十分ではないです)。

イギリスのヨーク大学 国立健康サービスセンターで行われた大規模調査においても、水道水のフッ素添加よって癌の発生率は下がないと言う結論に達しています。

ヨーク大学は癌に関しては2000年に体系的なレビュー(医学論文を検索して)を発表しました。

これによると、「水道水のフッ素添加を行った事によって、骨の癌、甲状腺癌、または全ての癌の発生率および死亡率との間に明確な関連性は見いだされていない」と結論づけています。

ただし、ヨーク大学は「公共の水道水のフッ素添加(原文ではwater fluoroidation)の問題をとりまく、高品質な研究がほとんど行われていないと言う事は驚くべき事」と言うただし書きを付け加えていますが・・・

このような、大規模調査はお金がかかり以前から行われている水道水のフッ素添加に関するような研究においては、予算がつかないために質の良い研究(現代の統計手法などを用いて)が行われにくいのがこのような研究がなされていない大きな理由だと考えられます。

2006年にはアメリカの全米研究評議会( United States National Research Council)がレビュー(1993年に行ったレビューを新しくしたもの)を行いました。

この結果「ヒトによるデータを集団的に考察し、更に細胞系における作用機序の研究、特に骨の癌を作ったり促進したりする水道水のフッ素添加に関する証拠は、仮説的かつ混合的なものであった」と結論づけています。

要は関係ないし、当てにならない(複合的)という事です(著者意訳)。

各国において概ねそのような事結論に達しているために水道水にフッ素が添加されているのです。

ただし、確かに水道水にフッ素を添加していながらフッ素の添加を止めた国もありますから、歯科医院でどうしてもフッ素が嫌な場合は問診票に「フッ素を使わないで下さい」と明確に記載するのが良いでしょう。

フッ素は有害というウェブサイトの問題

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 ウェブの問題点

 

医師が監修しているサイトにおいては、大きな問題はありません。

考え方の違いで、虫歯が減って来ている中で有害な可能性があるフッ素を水道水に添加しようという日本の厚生労働省の姿勢が誤っているという意味の論調がほとんどです(稀に感情的になっているサイトもありますが)。

「水道水のフッ素添加に関してメリット・デメリットを考えるとデメリットの方が多いのではないか?」という理論展開です。

これは簡単に言うと「医学的に良く解っていないもの、特にフッ素のような微量元素に関しては疑わしきは使用せず!」という考えです。

問題なのは、感覚的もしくはあまり医学的知識がない人達の病的なフッ素嫌いになります。

「フッ素は初期の虫歯に塗るのもダメ、虫歯のリスクが高い人にも使うのもダメ、歯周病のメインテナンスに使うのもダメ・・・・・・など」

これでは、フッ素によって得る事ができる利益を台無しにしてしまう可能性の方が高いです。

感情的にならず多くの論文が示しているフッ素の有用性である、虫歯のリスクが高い人にフッ素を使わない方向になると負のスパイラルに陥ってしまう可能性が高いのです。

虫歯のリスクが高い人や、歯周病の治療の後で歯の根が露出してしまった人(セメント質と呼ばれる部分が出てしまっている状態)は健康な人よりもフッ素を使用して虫歯にかかる割合を減らさないと人工物で修復し無ければならない可能性が高くなってしまいます。

人工の修復物は劣化しかしません。

自分の体のように年齢に応じて適切に老化(エイジング)してくれないのです(理想的には若返ってくれるといいですが)。

また、初期の虫歯の人(特にまだ歯が虫歯によって無くなっていない状態)に関してはフッ素は明らかに有効と言われています。

稀に、フッ素の有効性を否定する考えもありますが初期の虫歯などを数年追った研究などにおいてはフッ素を使用するのが前提になってしまっています(それ位一般的であることなのです)。

因みにフッ素を使用しない方が良いと考えている方が良く引用するものがあります。

参考文献:生体アパタイト結晶形成機構とフッ素イオンの影響:寛 光夫.フッ素研究 No25.2006[教育講演記録] (http://www.ctb.ne.jp/~kazuno/Kakei.pdf)

内容的にはフッ素が入った水で育てたラットでは、フッ素によって歯や骨(硬組織と書かれていますが)の石灰化(簡単に言うと丈夫になること)が阻害されている可能性が高いというものです。

しかしこれは、ちゃんとした論文ではなく教育講演記録と言う内容をまとめたものなので、論文が適切かどうかを数人で検証すること(査読)なしで掲載されるものなので、これが正しいかどうか他の人が検証している訳ではありません。

かといって完全に否定できる訳ではありませんが、かなり弱いです。

これをもってフッ素は虫歯に対する抵抗性をあげないとも言えませんが。

フッ素をとらないことでの悪影響について

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 フッ素をとらないことでの悪影響について

 

日本の厚生労働省や日本歯科医師会などはフッ素を推進する派(水道水にフッ素を添加することを含め)ですが、日本弁護士連合会などはフッ素洗口や塗布に対して反対する立場をとっています。

私自身もそんなにフッ素を推進する訳では無いのですが、やはり日常診療していてフッ素による虫歯予防効果を実感します(私の場合は特に高齢者においてですが)。

水道水にフッ素を添加する事に関しては選択の自由があって良いと思うので、添加する必要はないと思っています。

ここで水道水にフッ素を添加しないことで、何か悪影響があるのか?ということです。

結論から言うとあります。

日本においては赤ちゃんや乳幼児に関しては、フッ素をとる機会が非常に少ないです。

これは、ほとんどがミルクと水とその他の栄養である為にフッ素が入ってお茶や天然の魚介類を食べる機会が無いためです。

参考サイト:厚生科学研究

歯(永久歯)があごの骨の中で形成されるのは、0~3歳位なのでこの時期に適切なフッ素量を取る事ができれば歯の表面にあるエナメル質に対して耐酸性を与える可能性が高くなります。

現在の日本では、水道水にフッ素が添加されていませんからこの機会を逃していることになります。

フッ素によって歯の質(耐酸性)を上げる機会を逃している可能性を否定しきれません。

ただし、あごの中で歯が出来る時期にどれくらい水道水にフッ素添加を行うとどれくらいの効果があるのかをしっかり検証した論文はないので可能性レベルですが。

水道水にフッ素を添加する事に対する日本人のアレルギー

江別・大麻の歯医者 YOU歯科 水道水にフッ素を添加する事に対する日本人のアレルギー

 

この辺のことを考えても、やはり日本はフッ素に関する強いアレルギーがあることがわかります。

多くの、あまり裏付けのないサイトで「フッ素は危険」という認識は持たない方が良いでしょう。

水道水に対するフッ素添加について病的な位気にするのでしたら、お茶に含まれているフッ素等も考慮しなければいけません。

お茶など全く飲まないなどそこまで徹底的にフッ素を排除する考えを持っているようでしたら理解できますが、歯科で使用するフッ素に対して病的に危険視すると言うのは本末転倒なことになります。

お茶は危険と言う話はほとんど聞きませんよね。

お茶は水道水に添加される10倍近くのフッ素(入れ方によりますがおおよそ)が入っています。

ただし、何でもそうですが取りすぎは良くありません。

お茶も取りすぎた場合は、体に良くありませんから注意が必要になります。

歯科で使用するフッ素に関しても同様で、こちら側も全く副作用が無いとは言いません(といってもほとんど無いですが)。

しかし、フッ素を使用する事が何が何でも悪いと思うのはフッ素という虫歯予防に有効な成分に対する放棄です。

フッ素によって受けられる利益を捨て去る可能性も非常に大きいと言わざるをえません。

まとめ

日本では水道水にフッ素を添加することが許されていませんが(過去には試験的に入れていたこともありますが)、他の国ではフッ素水道水に転嫁して虫歯予防を試みようと言う国もあります。

しかし、日本においてはフッ素に対する有害性を疑問視する声もあるために、水道水にフッ素が入っていないというのが現状です。

一部ではフッ素によって、悪性腫瘍である骨肉腫や、先天異常であるダウン症なども生じると言う情報があります。

ただし、現時点ではこのような事は否定されています。

このような、フッ素に対するアレルギーがあるために虫歯予防のためにフッ素塗ったりフッ素でクリーニングする事に対してまで上記反応示すと利益が損なわれる場合があるので注意が必要です。